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劇団「東京以外」の公演情報や日々の練習情報をお届けします

主宰が「ぶっちゃけ演劇ってどう思う?」に答えます。

こんにちは、劇団東京以外です。

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毎週水曜日は、劇団東京以外・主宰である夏目優が演劇についてぶっちゃける企画。第二回である今回は、「ぶっちゃけ演劇ってどう思う?」という問いについてです。主宰の赤裸々な演劇への想いです。

 

2.ぶっちゃけ演劇ってどう思う?

閉鎖的なコンテンツ

凄いぶっちゃけて言うと「業界とファンだけで循環している閉鎖的なコンテンツ」だと思ってます。そうじゃなきゃこんなに一般的な認知を得られていないコンテンツになってないと思うんですよ

もちろん商業的に成功していて一般的認知のある劇団さんもありますが、大抵は一般どころか演劇ファンにも認知されてない。でもそんな劇団はたくさんあるわけですよ。そういった劇団もお客さんは入っている。

なんでだと思いますか?

 

公(おおやけ)に演じてない

なぜかといえばその劇団の身内(友達や親族)が来てくれているからです。 ただ正直それは公演ではなく身内発表会もしくはゲネプロ(※1)と同じではないかと思うんで す。

 

だって、「公(おおやけ)に演(えん)じる」とは違くないですか。

 

上記の内容もふまえて、今の小劇団界隈から感じることは「広く大衆に向けて行う芝居」 ではなく「狭く演劇ファンもしくは身内に向けて行う芝居」に思えます。もっと言えば「自分のエゴイステ ィックな部分を芸術として昇華させてるつもり芝居」が多いなと感じます。

 

演劇を知らないお客様を考えなければ

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あとは・・・

お客様についてもっと考えるべきだと思います。演出や役者が感激してくださるお客様とのすり合わせ作業を行っていないんじゃないか、お客様からの意見を参考に自分達の表現を修正していくことがあまりできていないんじゃないかって思うんです。

「演劇をより良いもの」として印象づけるためには、 もっと作り手側が演劇を知らないお客様が理解できる、共感できる作り方をしていくことが必要だと思う。だからこそ演劇を知らない人に観に来てもらうためにプロモーション広報活動を精力的にしていくことが必要だと思ってます。

 

まあ偉そうなこと言ってますが僕も出来てないことや頑張んないといけないことはたくさんあります笑。ブーメランみたいに自分に返ってくることを覚悟しつつ笑、「演劇をよりパブリックなものに」を目標に活動し続けます。

 

主宰:夏目優