主宰が「演劇が日常生活で役に立った経験はありますか?」にお答えします。
こんにちは、劇団東京以外(@igai_tokyo)です。
お久しぶりですが、主宰ブログも再開させていただきます。
演劇が日常生活で役に立った経験はありますか?
皆さんお久しぶりです。。。
やっと公演日も決まりました。情報解禁が遅くなり、大変申し訳ないです。主宰ブログも再開していきたいと思います。
さて今回は「演劇が日常生活で役に立った経験はありますか?」 について答えていきます。
僕の体験談
まず僕の体験談ですが、異業種交流会などの場では、男女問わず「実は芝居をやっていまして」と話すと話題に食いついていただけることが多くて。会話する取っ掛かりとして話が続くコミュニケーションツールにはなってます。 。。。
これは・・・皆さんが思っている「役に立つ」じゃないかもしれないですね笑。
ただ僕の場合、みなさんが想像するであろう役立つ体験、「人前でハキハキ喋れるようになった」と か「コミュニケーション能力が向上した」はあまり感じられなかったです。
でも仮病とか不機嫌そうにするとか「フリ」をすることがうまくなりましたね、これは結構役に立ちます笑。なんでもないです笑!
役立たなかった理由
皆さんが考えるであろう「人前でハキハキ喋れるようになった」「コミュニケーション能力が向上した」という効果が感じられなかったことについて話していきます。
時期が遅かった
1つ目に、演劇に触れたのが大学生からだったことが原因として考えられます。
演劇にはコミュニケーション能力の向上に役立てそうな「感情開放」という手法が良く使われます。
簡単に言うと自分の内々に秘めている感情をあらゆる手段を使って表へ引きずり出し、「その感情を表に出すことは決して間違いじゃない」と、自分の内なる部分を肯定していくものです。
この手法が自我が形成しきれていない小学生~中学生の間に受けていたら、それこそ「コミュニケーション能力が向上した」が実感できたかもしれない。
なぜならその頃って、まだまだ人間的に未熟だからこそ、日常生活で起こる全てが自分の糧として凄い変化をもたらすものになってるでしょう。日常生活も芝居も関係なしに。
ただ僕は大学生になってから演劇に触れてしまった。
ある程度の分別は付いてしまう大人ですから「日常生活」と「芝居上」が違うということがはっきりと分かる。「日常生活での自分」を確立してしまっているから、そこへの影響があまりなかった。
と言うか影響させないように自制していました。だって 20歳になった途端に、キャラ変とか・・・違和感あるでしょ?
役者は台本ありきだと考えている
2つ目は「役者は台本があるから喋ることができる」と考えているからです。
「あんなにスラスラ台詞を喋れて凄いな」
演劇を観ていると役者に対してこんな印象を 抱く人が多いと思います。
さらにこんなイメージを描く人もいると思うんです。
「この人達は日常会話でもこんな風 にスラスラ喋ってるんだろうな」
そんな訳ないわ!
日常会話で1時間30分間途切れること 無く意味のある会話をするなんて出来ないでしょう笑。
役者をやっている人間だって台本がなければ舞台上にいなければ「ただの人」です。そんなスラスラ言葉はでてこないし、ひどい人なんかは舞台上に居なければ自信を持って喋れないなんて人もいます。
ていうか僕がそうです笑。
だからこそ自分としてはあまり「コミュニケーション」にかかわる部分で役に立ったということはないんです。
台本がなければ裸にされたも同然ですよ。
役に立たせたいなら早いうちに!
もし読者の方でお子さんがいる方がいましたら、演劇はおすすめできます。
他の子供とコミュニケーション能力で一歩リード出来るかもしれませんよw
主宰:夏目優